誘惑のテントを建てる物語

ストナンで運命の眼鏡っ子と出会う...!?

素敵な眼鏡との出会い、そして別れ。(後編)

前編は↓コチラ。 

tent.hatenablog.jp

 

 

 

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2016年10月某日、彼女とのアポ当日。

 

 

 

仕事を午前中のうちに片付けて、いざ彼女の元へ。

普段はスーツ姿でストもデートもしているから、

私服で行くのは本当に久しぶりだ。

 

いつもと服装が違う。

 

そのことで少しだけ緊張したが、それも心地良かった。

 

 

 

・・・

 

 

 

待ち合わせ場所に到着。

時間通りだ。

 

 

 

・・・あれ?彼女がいない。

土曜日なだけあっていつもより人が多い。

 

どこにいるんだろう?

 

ふと壁の方に目をやると、

一人の女性がこちらをじっと見ている。

 

 

 

 

そして事件は起こった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テントさん・・・ですよね?」

「うん、待った?」

 

間違いない、彼女だ。

 

 

 

しかし、前回会った時と決定的な違いがある。

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡を掛けていない・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

/(^o^)\なんてこったい!!!

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もはやこう表現せざるを得なかった・・・

 

「アポに本体が来ずにおまけがきた」

 

 

 

 

うーん、、、眼鏡かけてた時はスト値5くらいはあったのに

眼鏡が無いとスト値ダダ下がりだぞ・・・

 

困った困った。

 

 

 

 

とか言ってる場合ではない。

 

和んでいればそのうち再び眼鏡を掛けて貰うことも可能だろう。

 

とりあえず、映画を見る約束をしていたので、

二人で映画館に向かいながら色んな話をした。

 

 

 

仕事のこと、休日のこと、食べ物のこと・・・

 

 

 

時折冗談を織り交ぜながら話していると、

次第に彼女も笑顔が出るようになってきた。

 

 

 

予定より少し早く映画館に着いたので、

カフェでコーヒーを飲むことにした。

 

 

 

ファッションの話になったので、その流れで、さり気なく、

一番大事なことを聞いてみる。

 

 

 

「そういえば、この前は眼鏡掛けてたけど、今日は眼鏡掛けてないの?」

「眼鏡ずっと掛けてると頭痛くなっちゃうので、普段は掛けてません。」

 

 

えっ・・・( ^ω^)

 

 

「本読んだりとか、必要な時だけ掛けてますね。」

「この前はたまたまです。」

「なので、眼鏡は普段持ち歩いてませんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がーーーーーーーーーーーーーーーーん。

 

 

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・・・

 

 

 

 

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試   合   終   了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っていう、わけにもいかない(笑)

 

けど、そのくらいのレベルで動揺を隠せない俺に、彼女が一言。

 

 

 

 

「あの・・・テントさん、眼鏡の話ばっかりしてますけど・・・」

「なんかスミマセン、今日、わたし眼鏡してなくて・・・」

 

 

 

 

 

言わせてしまった・・・。

 

「いや、ゼンゼン大丈夫ダヨ!気にしないデ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことよりも気を取り直して映画だ。

 

もはや映画を楽しもう!!!!!!(違)

 

 

 

 

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そう、俺は、

 

まだ会ったことのない眼鏡を、探している・・・

 

 

 

 

映画はとても素晴らしかったです。

(本題から逸れるのでここは小学一年生レベルの感想で)

 

 

 

 

彼女も映画はすごく面白かったようで満足気。

映画館の外に出た頃にはすっかり暗くなっていたので、

ここから一気にギアチェンジ。

 

 

「お酒、呑めるよね?」

 

 

いつもの横並びソファ席の居酒屋へ。

 

 

 

 

 

・・・席が空いてなかった。

これは大きな誤算。

 

仕方なく個室の対面席のお店へ。

 

 

お酒もトークも盛り上がりがピークを迎えたところで。。。

 

 

 

 

 

見つめる。

 

あれ、表情が硬い・・・? 

 

 

 

 

 

「す、すみません、緊張してます・・・」

 

 

 

あ、あれ・・・?

さっきまでのテンションはどこへ・・・(泣)

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡のくだりといい、お店のチョイスといい、

細かいミスが重なって和みきれなかった模様。

 

そもそも彼女自身がほぼ男性経験が無いので、

もっと丁寧に誠実に攻めるべきだった、というのもある。

 

判断ミス。まだまだショボ腕。。。

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、しっかりと次には繋げねば。

 

 

 

 

居酒屋を出て、信号を渡ろうとしていたら

途中で信号機が点滅し始めたので、

 

「あ、渡ろ!」

 

で、手を握って引く。

 

彼女がギュッと手を握り返してきた。

表情は少し嬉しそうだ。

そのまま手を繋いで歩く。

 

 

 

終電まであと1時間とちょっとかー。

呑み直すには時間が中途半端だよね。

 

 

 

なんて会話をしながら、

 

 

 

「んじゃ、あれ乗る?」

 

 

 

指をさす。

 

 

 

 

 

 

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観覧車。

 

 

手を繋ぎながら二人で乗り込む。

 

 

 

あれがJRタワーで、あれがテレビ塔。

そうなんだ。

綺麗だね。

初めて乗ったよ。

 

 

 

 

観覧車が頂上に差し掛かった。

 

 

 

 

一瞬の無言。

 

 

 

 

二人はキスを・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょ、ちょちょちょっちょおおおおおおおおおお!!!」

「ちょま!」

「へ?w」

 

 

 

 

彼女が急に豹変する。

思わず離れてしまった。

 

 

 

 

 

「ま、ま、まだ早い!早いですって!!!」

「あ、あ、あ、パニくってゴメンなさい・・・」

 

 

 

 

 

演技じゃなかった。

本当にパニくってる。

 

 

 

 

 

 

違う話をし始めて、彼女を落ち着かせる・・・が、

何やら気まずい雰囲気になってしまった。

 

 

 

観覧車を降りて、駅まで送る道中、

彼女は深く考え事をしているようだった。

とても悩んでいるようにも見えたのだ。

 

 

 

 

駅に着いたが、電車まではまだ少し時間がある。

 

「もう少しだけ、一緒にお話ししませんか?」

「うん、いいよ。」

 

 

それから、駅前のベンチに座って他愛もない話をしていた。

少し寒かったので、二人で肩を寄せ合って星を見ていた。

次はいつ会おうか?なんて話もしながら。

 

 

 

 

 

 

そして電車の時間が近づいてきた。

 

「そろそろ時間だ、行こうか?」

「あの、すみません。。。」

 

 

 

 

 

 

「今日は本当にありがとうございました。」

「映画も楽しかったし、知らない場所にもたくさん行けて良かったです。」

「でも、、、今日のデートで、私はあなたの事が何も分かりませんでした。」

「あなたがどこの誰で、何をしていて、今、何を考えているのか。」

「私は今まで誰ともお付き合いしたことがありません。」

「だから、この出会いは大事にしたかったんです。」

「ごめんなさい。もう会うことは出来ません。。。」

「本当にごめんなさい、ありがとうございました。」

 

「さようなら・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テント「ぽかーーーーーん( ゚Д゚)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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眼鏡カワイイよ眼鏡。

 

おわり。